モロッコ バイク旅 ルートと準備のポイント:アトラス越えから砂漠まで
公開日 2026年11月3日 · 約8分で読めます
雪をいただくアトラス山脈、赤い岩壁が続く渓谷、そして地平線まで広がるサハラの砂丘。モロッコは、変化に富んだ景色を一日のうちに走り抜けられる、ライダーにとって魅力的な国です。この記事では、モロッコ バイク旅のルートの考え方と代表的なコース、走りやすい季節、免許や書類、バイク選び、安全面のポイントをご紹介いたします。具体的なツアーの内容はモロッコのバイクツアーのページもご覧ください。
モロッコ バイク旅 ルートの基本:峠・渓谷・砂漠を結ぶ
定番は、マラケシュを起点にハイアトラスを越えて南へ向かい、ダデス渓谷とトドラ渓谷を経てメルズーガの砂丘へ、帰りはドラア渓谷やアンチアトラスを通って戻る周回ルートです。舗装路だけでも十分に見ごたえがあり、経験のある方は一部の区間で未舗装路(ピスト)を加えることもできます。
ルート例:マラケシュ発 8日間の周回
- 1日目:マラケシュ到着、バイクの受け取りと装備の確認
- 2日目:ティシュカ峠(標高約2,260メートル)を越えてアイト・ベン・ハドゥ、ワルザザートへ
- 3日目:バラの谷を抜けてダデス渓谷へ。九十九折りの道は写真の名所です
- 4日目:トドラ渓谷を経由してメルズーガへ。夕方は砂丘の夕日を
- 5日目:メルズーガで休息日、またはガイドと砂丘周辺を走行
- 6日目:ナツメヤシの谷を通ってザゴラ方面へ
- 7日目:ドラア渓谷を北上し、再びアトラスを越えてマラケシュへ
- 8日目:バイクを返却して旅の終わり
1日の走行距離は200〜350キロ程度を目安にすると、観光や写真撮影の時間も確保できます。山道や村の中では家畜や子どもが道に出てくることもあるため、余裕のある計画が大切です。車で同じ道を旅したい方には、マラケシュ発 砂漠と南部7日間が近いルートをたどります。北部の帝都と砂漠を組み合わせるならカサブランカ発 モロッコ周遊10日間も参考になります。
そのほかのルートのアイデア
- 北部の周回:フェズを起点に、青い町シャウエンやリフ山脈の山道を走るルート。緑が多く、夏でも比較的走りやすい地域です。
- フェズからマラケシュへの縦断:中部アトラスの杉の森、ミデルトの高原を抜けてメルズーガへ南下し、渓谷を経由してマラケシュに至る、国を縦に横切るルート。
- 大西洋岸とアンチアトラス:アガディールやエッサウィラの海沿いから、タフラウトなど岩山に囲まれた村々を巡るルート。冬でも温暖で走りやすい地域です。
- 未舗装路を加えたルート:経験者向けに、メルズーガからザゴラへ向かう砂漠のピストなどを、ガイドとサポート車の同行のもとで走ります。
どのルートでも、ガソリンの補給地点、宿の場所、休憩できる町を事前に把握しておくことが大切です。特に南部では町と町の間が長く、携帯電話の電波が届きにくい区間もございます。ライディングガイドが同行する場合は、天候や道路状況に合わせてその日のルートを柔軟に調整いたします。
走りやすい季節
おすすめは春(3〜5月)と秋(9〜11月)です。気温が穏やかで、峠も砂漠も走りやすい時期です。真夏は砂漠の日中が非常に暑くなり、冬はアトラスの峠で雪や凍結により通行に時間がかかる日がございます。月ごとの気候はモロッコのベストシーズン月別ガイドをご参照ください。
免許と書類について
外国人がモロッコでバイクを運転する場合、通常はご自身の国の運転免許証に加え、国際運転免許証の携帯が求められます。運転するバイクの排気量に対応した二輪免許をお持ちであることが前提です。規則は変更される場合がありますので、出発前に必ず最新の情報をご確認ください。ご自身のバイクで入国される場合は、車両の登録書類や保険など、国境での手続きに必要な書類も事前の確認が欠かせません。
バイク選びと装備
長距離と一部の未舗装路を考えると、BMW GSやヤマハ テネレ700などのアドベンチャーバイク、またはそれに近いクラスが向いています。車種は時期によって異なるため、特定のモデルをご希望の場合はお早めにご相談ください。オフロードの経験を積みたい方は、旅の途中でメルズーガのエンデューロ体験を加えるのもおすすめです。
- フルフェイスまたはオフロード用ヘルメット
- プロテクター入りのジャケットとパンツ、グローブ、ブーツ
- 砂よけのゴーグルとネックゲイター
- 日焼け止めと十分な飲み水
- 寒暖差に備えた重ね着(秋冬の朝晩はかなり冷えます)
ガイド付きとサポート車の利点
モロッコをバイクで旅する方法は、大きく分けて個人で走る方法と、ライディングガイドとサポート車が同行する方法があります。ガイド付きの旅では、道案内だけでなく、宿や食事の手配、燃料補給のタイミング、天候に応じたルート変更まで任せられるため、運転そのものに集中できます。サポート車には荷物や予備部品、工具、飲み水を積み、体調がすぐれない日には同乗者が車で移動することも可能です。
ご夫婦やご友人同士で、1人はバイク、もう1人は車で同じ景色を楽しむという旅のスタイルにも対応しております。時間に正確な行程と、毎日の走行前のブリーフィングを大切にしておりますので、海外での走行が初めての方にも安心してご参加いただけます。
安全に楽しむためのポイント
- 地方のガソリンスタンドは間隔が空くことがあるため、早めの給油を心がけましょう。
- 夜間の走行は、無灯火の車両や家畜がいるため避けるのが基本です。
- 砂が浮いたカーブや、突然現れる段差に注意しましょう。
- 道に詳しいライディングガイドと、荷物や予備部品を運ぶサポート車があると安心です。
バイクではなくご自身の4WDで砂漠を走りたい方には、ガイドの車の後ろについて走る4WDセルフドライブもございます。ルートや日数のご相談はオーダーメイドのご相談からお気軽にどうぞ。
峠を越えるたびに景色が変わり、夕方には砂丘の向こうに日が沈む。そんなモロッコならではの道を、安全な計画と十分な準備のもとで存分に味わってください。
よくあるご質問
日本の免許でモロッコでバイクを運転できますか?
一般的には、日本の運転免許証に加えて国際運転免許証が必要とされています。規則は変更される場合がありますので、出発前に必ず最新の情報をご確認ください。
バイクは現地でレンタルできますか?
はい、アドベンチャーバイクのレンタルを手配できます。車種は時期により異なるため、ご希望がある場合はお早めにお知らせください。ご自身のバイクをお持ち込みになる旅にも対応しております。
オフロードの経験がなくても参加できますか?
舗装路中心のルートであれば、公道での十分な走行経験がある方にお楽しみいただけます。未舗装路を含める場合は、オフロードの経験があることが望ましいです。
荷物はバイクに積まなければいけませんか?
サポート車を付ければ、スーツケースや予備部品は車で運びますので、身軽に走ることができます。